特許等の独自技術
島工業では、特許などの知的財産を含む多数の独自技術を保有し、
多くのセントル組解体の実績から、より安全で効率的な技術を考案・実現しています。
ジャッキダウン工法(坑内解体)
NETIS登録番号 HK-190014-A
令和5年度中部地方発明表彰 岐阜県知事賞 受賞
ジャッキダウン工法はセントルをトンネル坑内で解体するための工法です。
4本の油圧ジャッキを用いることで、セントル下部から解体することが可能となり、セントルの高さを下げ、セントル上部に空間を作った状態で、天フォームを解体します。
セントルをトンネル坑内で解体できるため、坑外へ運び出す手間がありません。
また、天候や坑外ヤードの状況等の外的要因に左右されることなくセントルを解体できます。
旧来の工法に比べ、トンネル坑内の組立場所の路盤を掘り下げる必要がない点、打設後のコンクリートにアンカーボルトを設置する必要がなく仕上がり面に影響を与えない点、天フォーム取り外し時にセントルを何度も移動させる必要がない点等が優れています。
さらに天フォームや足場などの解体時の高所作業を低減し、安全面でも大きな効果を発揮します。
ジャッキアップ工法(坑内組立)
令和5年度中部地方発明表彰 岐阜県知事賞 受賞
ジャッキアップ工法はセントルをトンネル坑内で組み立てるための工法です。
4本の油圧ジャッキを用いることで、セントル上部(天フォーム等)を組み立てた後に、セントルを持ち上げて脚材を取り付けることができます。
セントルをトンネル坑内で組み立てられるため、坑外から運びこむ手間がありません。
また、天候や坑外ヤードの状況等の外部要因に左右されることなくセントルの組み立てを行えます。
旧来の工法に比べ、トンネル坑内の組立場所の路盤を掘り下げる必要がない点、トンネルの支保工にブラケットを溶接する必要がなくなる点、天フォーム取り付け時にセントルを何度も移動させる必要がない点等が優れています。
油圧ジャッキを用いて、後から自走装置や脚材を取り付ける工法のため、ガントリが低い状態で天フォームを組み立てることが可能になりました。
全断面スチールフォーム
非常駐車帯セントル ユニット工法
特許7217061号・特許7292750号 他
ユニット工法は、セントルを現場で一から組み立てるのではなく、あらかじめ工場でユニットに組み立ててから現場に搬入する工法です。従来は現場で行っていた組立作業の一部をあらかじめ工場で行うことで、現場での作業工程を大幅に短縮することが可能です。
トラックへの積載時にはユニット工法用の専用運搬治具を用いることで、効率良く確実に固定ができるため、荷崩れによる部材の落下事故等を予防します。
各ユニットは、現場での荷降や組付時の部材の向きや玉掛け方法まで考慮して構築されているため、クレーンの玉掛け回数や部材を倒す・起こす・反転させる等の危険な作業を大幅に削減する他、トラックからの荷降ろし時間を短縮します。
更に、ユニットで部材を搬入することで、組立ヤードを整理しながら効率良く作業が行えるため、セントルの組立期間中も夜間の車両通行が可能となります。
組立工程の短縮と、夜間の車両通行可能により、切羽作業への影響を最小限にとどめ、現場のトータルコスト削減を実現します。
≫当工法のリーフレット
ガントリの転倒防止工法
特許 6468612 号
ガントリの転倒防止工法は、セントル(スチールフォーム)の組立及び解体時に用いられる工法です。
旧来工法では、左右のトラスビーム材の上に桁材を設置する前や撤去した後の工程で、単管とクランプを用いてトラスビーム材を自立させる不安定な工程が存在していたため、トラスビーム材の転倒事故等のリスクを抱えていました。
ガントリの転倒防止工法では、専用の治具を用いてトラスビーム材を確実に固定することができるため、安全に早くセントルの組み立て及び解体作業を行うことが可能となります。
主に、工場内の仮組立解体にて使用していましたが、坑外の現場組立でも使用実績を増やしています。
その他、車輪や脚材の転倒防止治具も併用することで、より安全なセントルの組解体作業を実現しています。